思い立ったが吉日

趣味の事とか色々と

サマーウォーズを観た14の子供が24の大人になりました

先日、公開10周年記念ということでサマーウォーズが地上波初の本編ノーカットで放送されました。

エンディングをカットしないとは言っていない

 
サマーウォーズと私は、公開された頃に友人と見に行って、それからは毎年夏に放送されてるのを見るという緩やかな関係です。

だからノーカット版を見たのは10年前で、でも案外覚えてるもんですね。あー、こんなシーンあったあったって見てました。母は映画館で見てなかったからこんなシーンあったっけって言ってたけど。

 
やっぱり面白いですね、サマーウォーズ

王道的なストーリーと、イナカ感あるキャラクターたちと、理一さんと理一さんと理一さんと

そして、普段気にしないネットワークの向こう側での破壊行動の演出方法が、10年経っても色褪せないのがすごい。

14歳の私はなんかよくわかんないけどネットの中でこいつは好き勝手やってるんだなとわくわく見ていましたが、24歳になってエンジニアの末席にいる私がみても、あーこれはあれをこうしてるとこね、なるほどなるほどと楽しめるわけです。

 
そんな感じでサマーウォーズが世に出てから10年だそうです。

私とサマーウォーズの関係は緩やかなものですが、10年前に見たサマーウォーズの世界は私を大いに導いてくれたので、その話を書いておこうとおもいます。

 

10年前の私は14歳でした。

中学三年生で、学校が中高一貫だったので高校受験とかはなくて、元気にオタクをしていました。その前の2008年にやったBLOODY MONDAYってドラマにハマって、主演の三浦春馬の写真集のハイタッチお渡し会とか行ってた。

お渡し会の三浦春馬はめちゃめちゃ美人で、おててが柔らかかったのをよく覚えています。

世間的にはTwitterが流行しだした年でしたね。たしか私も冬くらいにアカウントを取って、その時点で1億ユーザー行かないくらいだったと思う。

で、まあそんなBLOODY MONDAYTwitterの合間にサマーウォーズはあるわけです。

 
先述のとおりサマーウォーズが公開された年の私は、BLOODY MONDAYにハマってました。

BLOODY MONDAYは高校生ハッカーがテロリストとハッキングで戦っていく話で、私もそこからネットの向こう側に興味を持ち始めていました。

興味って言っても、藤丸くん(三浦春馬がやってる主人公のハッカー)みたいにパソコンをかっこよく駆使してかっこいいことしたい!みたいな厨二的な感じでした。

BLOODY MONDAYの流行りに乗じたハッキングについて、みたいな本を読んで、ハッカーとクラッカーは違うんだとかを覚えては、ふふふんとしていた気がする。


そんな環境で観たサマーウォーズ

その中でも特に強く惹かれたのがOZの世界です。

行ってみたいというよりも、その裏側がどうして動いているのかという「果て」を見に行ってみたい、という惹かれ方でした。

それから、コンピュータやウェブにアプリケーションを作って、人の仕事や生活を便利にする仕事があると知りました。そして、偶然にもその方面の大学で重視される数学が得意だったこともあり、私はシステムエンジニアになりたいと考えるようになりました。

 
とはいえ、大学時代に熱心に情報科学の勉強をしたかと言えばそんなことはなく(しておけばよかったという気持ちは常にありますが)、ソシャゲに全力を注いだ四年でした。

それでも、就活の際には「やっぱりシステムエンジニアがいいなあ」とIT系ばかりを受けました。

そして、最後に就職先の決め手になったのは、サマーウォーズを観て「果てを見てみたい」と感じた気持ちを写すように、実装などの下流工程にも携われるかどうか、というところでした。

 
色々な理由でその会社は2年と少しで辞めることになってしまうのですが、再就職先はより技術寄りで「果て」に近づくような選び方をしたので、10年前の夏に感じた憧れはやっぱりまだ抱き続けているみたいです。

 
そんな10周年記念放送があった月に、偶然にも再就職先でのスタートを切っていたのでこの記事を書きました。いまめっちゃたのしい。

心から、中学三年生の夏にサマーウォーズと出会えてよかったなと思っています。


ちなみに当時から理一さんがめちゃめちゃ好きだったんですけど、このたび、理一さんの所属がわかるとの情報を得て小説版サマーウォーズを読んだんですね。

所属の解釈一致がすごすぎて、10年前の私見る目あるう〜〜〜〜〜〜って感じだった。

10年前の本でも、kindleならサクッと読めちゃうぜ

サマーウォーズ (角川文庫)

サマーウォーズ (角川文庫)